エジプト混乱…

エジプト混乱…日本政府、危険情報引き上げ
< 2013年8月19日 8:21 >


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　混乱が続くエジプトで、暫定政府を主導する軍のトップ・シシ国防相は１８日、「破壊活動には黙っていない」と述べてモルシ前大統領派への強硬策を続ける考えを示した。

　シシ国防相は、多数の死傷者を出した１４日の強制排除以降、初めて演説を行い、「国家や国民に対する破壊活動には黙っていない」とモルシ派に対する対決姿勢を鮮明にした。一方、モルシ派は１８日夜、暫定政府による夜間外出禁止令を無視する形で抗議デモに入り、治安部隊との新たな衝突が懸念されている。

　こうした中、市民生活にも影響が広がっている。エジプト最大の観光地、ギザのピラミッドは１８日から再び観光客の受け入れを始めたものの、治安対策のため公開時間は短縮。観光ガイドは「エジプトが以前のように安全になって観光客に戻ってきてほしい」と話す。また、カイロ市内にある日本料理店でも閉店時間を早めるなど、治安悪化への対応を迫られていた。

　日本政府はエジプトについての危険情報を引き上げ、在留邦人に国外退避を検討するよう求めた。エジプトに住む日本人にも、帰国や国外退避の動きが広がっている。